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「どこか行きタイワン!」「じゃあ行っチャイナ♪」③

長くなってしまいましたが、今編で最終話です。もう少しおつきあい下さい(笑)。

khhapt-gate台湾の高雄国際空港から私が向かうのは・・・香港!
同じ中華圏ではありますが両方を同時に訪れるのは初めてなので、その文化の違いが面白そうです。
日月潭と高雄での滞在時間を取るためにフライトは最終便を予約。着くのは遅くなっちゃいますね。
キャセイ航空の子会社、ドラゴン航空で、香港まではわずか1時間半。それでも一応国際線なので機内食が出ました。
遅い時間なので機内は台湾での仕事を終えた香港のビジネスマンらしき乗客が大半。日本人は私以外いないようですね。

前回香港を訪れたのはもう23年も前・・・すなわちまだイギリスによる統治の時代です。中華人民共和国(中国)に返還されたのは1997年・・・今から19年前の事ですが、イギリス統治時間に独自の経済発展を遂げた香港は今でも特別行政区として、中国本土とは政治も経済も通貨も違う、一国二制度を継続しています。一般的に香港と呼ばれる地域ですが、細かく分けると大陸側の「九龍地区」と海峡を挟んだ「香港島」、そしてその他の島を含めたエリアがこの特別区にあたります。

hkg-apt夜の11時前、香港国際空港に到着です。以前の空港はホント街の人口密集地に「旧啓徳空港」があり、着陸前の急旋回はスリル満点で「世界一着陸の難しい空港」として有名でしたが、現空港は都心部からは離れたランタオ島にあり、広くてキレイな空港です。関空を手本にして設計されたとの事ですが機能性はむしろそれ以上!画像の左側に二層のフロアが見えますが、これは香港エアポートエクスプレス(鉄道)の駅。都心から到着した列車は上部のホームに着き、そのまま右方向へ進むと出発ロビーが。また下部は右側に空港の到着ロビーがあり、左側へ水平移動すると都心に向かう列車のホームがあります。飛行機と列車の連携が見事です!

列車と地下鉄を乗り継いで、九龍地区の旺角(モンコック)と呼ばれるエリアにこの日泊まるホテルをとっていたのですが、私はちょっとミスをおかしてしまい、深夜の九龍を1時間以上さまよい歩く事になってしまいました。夜中だというのに気温は36度!滝のように流れる汗をぬぐいながらホテルに着いたのは1時前、気力も体力もクタクタ状態でした。
九龍でも目抜き通りの「ネイザンロード」に面したあたりは夜遅くまで明りも多くてまさに眠らない街の様相なのですが、大通りを一歩入った路地などは急に薄暗くてホントに怖い!香港は決して危ない街ではありませんが、深夜に出歩くのは決してお勧め出来ません。私は大丈夫でしたが良い子はマネをしないでね!(爆)

翌日は前夜の疲れもあり、やや遅い起床。
朝・昼兼用のご飯になってしまったので、ここは飲茶を食べる事に。

londonrestaurant3ネイザンロードに面した「倫敦(ロンドン)レストラン」。昔ながらのワゴンで運んでくるスタイルは、本場の香港でも最近は少ないそうです。ワゴンが来た時に好きなセイロを選んでも良いし、テーブルに置かれた伝票の品名に印をつけて渡してもOK。日本語も併記されてるので簡単です。
飲茶はいろいろな種類を注文してみんなでつまむのが楽しいのですが、なにしろ一人旅。一つのセイロに最低でも3個以上の点心が入っているので、4品食べるのが精一杯でした。それでも最後のデザートにマンゴープリンまで注文し、本場の飲茶に大満足!

dbl-decker-bus食後の行動は決めてなかったのですが、店のすぐ前にバス停があったので迷わず乗りました。
香港の路線バスは昔から大半が2階建て。イギリス統治が長かったのでロンドンバスの影響でしょうか?
久々に乗りましたが2階の最前部は初かも。空いてたので子供のようにかぶりついてみました。(^^;)

終点の「尖沙咀(チムシャツイ)」で下車。ここは九龍の南端で海峡(ビクトリアハーバー)に面した場所。香港島が間近に眺められる場所で夜は夜景がキレイです。有名な「ペニンシュラホテル」もここにあります。ここから香港島へ渡ってみましょう。

starferry海峡を渡る方法は地下鉄や海底を通る自動車トンネルもありますが、なんといっても便利なのが「スターフェリー」!まぎれもなく渡し船なのですが香港島の中心地「中環(セントラル)までわずか6分、運賃はたったの2香港ドル(約26円。土日祝は80セント割増)で24時間運航されています。香港島の超高層ビル群を間近に見ながら、海峡を通る心地よい風を感じられるのでおすすめです!(画像は船上から見た香港島)

 

victoriapeak中環からはバスで「ビクトリアピーク」へ。香港を代表する観光地と言っても過言ではない夜景観賞スポットです。時間は早いですが展望台に上がると・・・霧で真っ白!わすかに見えた下界(?)がこんな感じ。画像の上が九龍側です。

 

 

peaktram帰りはこれも名物の「ピークトラム」で降りる事に。ケーブルカーなのですが日本のそれとは違って車内が階段状ではなくフラットです。そんな電車が坂を登り降りするので体が斜めになって大変!立って乗る時は手すりを持たないと間違いなく転倒します。なので下りの最前部は一番人気。ジェットコースターみたいな感覚を味わえます。乗車の際はいつも長蛇の列(夜景の時間帯は特に)なので、最低でも30分以上の待ち時間は覚悟して下さいね。

centralport下山した頃にはすっかり日が暮れて、中環のスターフェリー乗り場周辺はこんなにキレイです!

 

 

 

mongkok九龍に戻って夜はナイトマーケットを散策。昼間は車が走る道路一面が屋台で埋め尽くされ、主に衣類や雑貨が驚くほど安く売られていて楽しいです。旺角駅周辺には女人街が、一駅南の油麻地(ヤウマティ)駅周辺には男人街があり、その名の通りそれぞれ女性もの・男性もののお店が集まっています。夜10時頃にはほとんどの屋台が閉まりその後は人通りも少なくなるため、香港での夜の散策はこのぐらいの時間までが無難でしょう。(画像は女人街の風景)

nathernroad夜のネイザンロード。

 

 

 

 

 

kowloon-sta最終日。チェックアウト後にホテルの無料シャトルバスで一旦エアポートエクスプレスの「九龍駅」へ。夕方のフライト出発には早過ぎるのですが、この駅では「インタウン・チェックイン」というものを利用。空港に行かなくても主な航空会社のカウンターがあって搭乗日の前日からチェックインが出来るのです。手荷物も同時に到着空港まで預けられるので「ホテルは出たけど出発までもう少し観光がしたい」・・・なんて時に荷物が邪魔にならず便利です。

wantannoodle九龍駅には大きなショッピングモールもあるので、ここで最後のランチ。美味しそうなワンタンメンの店があったので入ってみました。海老のワンタンと超極細麺、スープはあっさり味です。春巻を一品追加して、ここでもビールで乾杯。

さて、電車に乗って空港まではわずか25分で到着。香港国際空港は免税店の数も豊富でお土産選びは迷いましたねー。
関空行きのキャセイパシフィック航空に乗ると、なつかしい関西弁がたくさん聞こえてきました。(笑)
「4時間後には大阪に到着かぁ。たこ焼き食べたいな~」
私もそんな思いをはせながらウトウト心地よく眠りにつき、3泊4日の弾丸一人旅を終えたのでした。
~完~

【おまけ】
ic-card今回大活躍したのが台北の「悠遊カード」(上)と香港の「八達通(オクトパス)」(下)。ICOCAやSuicaのようなICカードですが、便利さは日本以上かも。どちらもタクシー以外のほとんどの乗り物で使える上に(香港はスターフェリーにも乗れます)、現金で払うより安くなるのです!乗り物だけでなくコンビニでもOKなので、事前にチャージしておけば、慣れないお金で硬貨がジャラジャラ余る・・・なんて事も防げますよ。

<近江八幡店/竹谷>

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