北陸新幹線「グランクラス」体験記
今年3月に開業した北陸新幹線。乗車率はあいかわらず大盛況のようです。
このたび、その北陸新幹線に乗る機会がありましたので、ちょっと奮発して新幹線のファーストクラスとも言われる「グランクラス」に乗ってきました!
旅の始発点は金沢駅。新しいシンボルとしてすっかり定着した「鼓門」。存在感バツグンです!
真新しい金沢駅の新幹線ホーム。雪国らしく駅全体が屋根に覆われています。最新の駅なのでもちろんホームドア付き。
大宮まで乗車する北陸新幹線「はくたか」。JR東日本のE7系車両です。ちなみにJR西日本所属車両はW7系といいますが違いはまったくありません。
北陸新幹線のグランクラスは12号車。東京行きの場合は最後尾です。東海道・山陽新幹線のグリーン車がほぼ中央の8~10号車にあるのに対し何故一番端の車両かというと、グランクラス以外の乗客の通り抜けを防ぐため。静かな車内環境に配慮されています
車内に入ると入口にはこんなに美しい壁が!
そしていよいよ客室へ潜入。
グランクラスは通路を挟んで1列+2列の横3席。全部でたったの18席しかありません。車内はとっても落ち着いた雰囲気です。
座席のリクライニングや読書灯などの操作はすべてこのパネルで。もちろんコンセントも付いています。読書灯は頭の右側あたりから手元を照らされます。(尚、北陸新幹線の車両は普通席でも全席コンセント・読書灯付きです)右の肘置きの下に何やらちょっとした空間が・・・見るとそれほど深くないポケットでした。ほとんど意味がないかと思っていましたが、充電中の携帯やスマホを置くには最適な位置だと理解!こんな細かいおもてなしに脱帽。
リクライニングを倒してフットレストを上げた状態。国際線のファーストクラスのようにフルフラットにこそなりませんが、背もたれが倒れ、足が上がるだけでなく、お尻の部分が沈みこむので寝る体制としてはかなり楽でした!足をピーンと伸ばしてもまだ余裕が。私の足が短いせいではありません。(笑)
金沢駅を出発してすぐアテンダントの女性がメニューを持って御用聞きに来てくれます。ドリンク・軽食・お茶菓子などはすべて無料!私はビールと和軽食を注文
これが和軽食。片手で持てるほどの大きさですが軽食としては十分の量でした。左端は富山名物のます寿司。どれもホントに上品なお味!ビールは銘柄の指定が出来る訳ではないのですが、プレミアムモルツが出てきたのはさすがです。ちゃんとグランクラスのロゴ入りグラスも出してくれますよ。
「飛行機みたいにビールお代わり出来るのかな~?」と恐る恐る2缶目を頼んでみると、まったく問題なく持って来てくれました。
食後にコーヒーも注文。今回は頼まなかったのですがおつまみや沿線の郷土食材を使って作られたお茶菓子もあるそうです。しつこく言いますがこれらはすべて無料です!
プレモルを2缶も飲むとさすがに・・・という事でトイレに。
なんと北陸新幹線の車内トイレは温水洗浄便座付きです!(これは普通車も同じ)
洗面台は高速道路のサービスエリアでよく見かけるタイプ。左から石鹸・水・温風です。
途中の糸魚川駅付近。日本海がこんなに近くに見えてテンションUP↑。おそらく新幹線の中では日本で一番海から近い駅でしょう。
私の降りる大宮まであと数分というタイミングで、アテンダントさんが私の席へ。「ご乗車お疲れ様でございました。まもなく大宮でございます。お忘れ物の無いようお仕度下さいませ。」と一言。そう言えば金沢から一度も車内で検札はなく、降りる駅を告げた覚えもありません。おそらくグランクラスでは、きっぷの発売状況から、どの席の乗客がどこまで行くかを事前に把握しておき、車内では出来るだけ静かに過ごしてもらおうという配慮なのでしょう。さすがです!
今回のグランクラスの旅は、ここ大宮まで。
金沢からの約2時間半、最高に贅沢な気分を味わう事が出来ました。
北陸新幹線の開通により、関西からは金沢で乗り継いで信州へ向かう新たなルートが生まれました。これを機会にぜひ一度体験してみて下さい。
この先、終点の東京へ向かう列車を見送ってから、私は東北新幹線に乗り換えてみちのくの旅へと向かいました・・・。 <投稿:近江八幡店/T>